「孟宗竹が積んであるところは父イノシシがお気に入りの場所だったのですが、孟宗竹を設置してからは来ることができなくなっていました。」

「それでは、イノシシはどこから侵入したのでしょうか」と町会長。

「その日は全く見当がつきませんでした。しかし、父イノシシがお気に入りの場所が荒らされていたので、『侵入したイノシシは、体力が衰えて50センチぐらいの線しか掘れなくなってしまった父イノシシに違いない』と思いました。」

「1年ほど前、父イノシシがお気に入りの場所だったところに短い線がたくさん掘られていたので、父イノシシだと思ったのですか」と町会長。

「おっしゃる通りです。しかし、理由は、それだけではありません。」

「と言いますと?」と町会長。

「父イノシシが好んで線を掘った金モクセイの裏の苔に、翌日、50センチほどの線が2本掘られていたのです。」

「それでは、体力がなくなった父イノシシに間違いありませんね」と町会長。

「おっしゃる通りです。裏庭に行って、30本の孟宗竹の周りをみると、今度はミミズを掘った形跡は全くありませんでした。」

「なぜ、今度は孟宗竹の周りを掘らなかったのでしょうか」と町会長。

「30本の孟宗竹が、身の毛がよだつような強い陰の気を発していたからです」

「それでは、なぜ、前日は身の毛がよだつような強い陰の気を発している孟宗竹の周りのミミズを食べたのですか」と町会長。

「その謎を解くために、侵入カ所と推定されるところを念入りに調べてみました。」

「何が分かったのですか」と町会長。

「先ほど言ったように、卓球場の西側と物置の間に孟宗竹を5本設置してあるのですが、物置の側の孟宗竹が細くなっているだけでなく、孟宗竹と物置の間に10センチくらいの隙間があるのです。よく見ると、その隙間の少し東側にイノシシ掘り跡があったのです。」

「ミミズの匂いに誘われて、そこから侵入したのですね」と町会長。

「おっしゃる通りです。そして、突然、東側に積んである孟宗竹がある所が、昔お気に入りの場所だったことに気がつき、夢中で突進してしまったのだと思います。」

「なるほど」と町会長。

「ところで、父イノシシは、線的な行動を繰り返しながら、時間をかけて、西側から侵入しようとしていますよね」と町会長。

「おっしゃる通りです。」

「そんなことをしなくても、卓球場の裏を通れば西側に簡単に侵入できると思うのですが」と町会長。

2021/11/8

<水道後記57>
7cmの長さに切り取ったステンレスパイプを挿入したポリエチレン管を挿入したパイプエンドは吹っ飛ばなかった。

しかし、ネジ接合したインサートバルブソケットと蛇口ニップルの間から水が吹き出した。インサートバルブソケットはプラスティック製なのだが、ネジ(雄ねじ)の部分は金属製だった。蛇口ニップルは雌ねじでプラスティック製だったため器具を使って強く締めることはできそうもなかった。『基本通りシールを巻かなければだめなんだ』と思った。

インサートバルブソケットは実験で使うと決めた時、予備としてもう1つ購入し、テーパー雄ねじであることも調べてあった。蛇口ニップルが平行雌ねじであることも調べてあった。

ところが、新たに購入したインサートバルブソケットにはパッキンのようなものが付属していたので、『もしかして、インサートバルブソケットは平行雄ねじなのか』と思った。試しにパッキン状のもの(ガスケット)だけを使ってシールを巻かずに接合してみたら、水漏れはしなくなった。

しかし、インサートバルブソケットは、調べ直しても、テーパー雄ねじだった。それで、インサートバルブソケットと蛇口ニップルは、プロの水道屋さんならこんな使い方は絶対しないはずだと思った。<続く>

2024/10/23